もくじ
迷っていたい気持ちは失敗したくない気持ちからくる
この記事の読者層

①就活で悩んでいる人
②高校・大学の進路で悩んでいる人
③どちらの選択をすればいいのか長く悩んでしまう人
④本当に選びたいのはもう一つの選択肢なのにいつも無難な選択を選んでしまう人
こういった方向けに予備校講師の私の波乱の就活時代の話を絡めつつ、
「どうして人は選択せずに悩んでしまうのか」
のメカニズムについてお話していきたいと思います。
安全地帯に居ていたいという考え方が非常に危険

そもそもどうして人は選択肢を与えられると悩んでしまうのでしょうか。
- レストランのメニューを見て、AにするかBにするのか。
- 進路で大学院に行くのか就職するのか。
- 転職をするのかこのまま居続けるのか。
人生は常に選択の連続です。ではどうして人は選択を先延ばしにしてしまうのでしょうか。これはズバリ、
選択をしなかったら絶対に失敗しないから。
です。
例えば、大学院に行こうと思って大学院入試の勉強を何ヶ月もしているとします。ある日、「やっぱり大学院に進学するよりも就職した方がいいんじゃないのか?でももう周りの就活生はほとんど内定もらってる状態で自分は大学院入試の勉強をしていたから何もしていない。」なんて言う状態ってありますよね。
まあ私の話ですコレ。
ここで悩んでしまう人はズルズル悩み続けて大学院入試の勉強をし続けます。一方で就活も気になるから就活サイトを見たりしてしまう。(私は就活じゃないかと思った日以来一切の勉強をやめて就活をはじめました。全く優秀な人間ではありませんが、焦りのおかげで異常な力を発揮し、5社ほど受けて、全て蹴られることなく、今の会社を選び入社しています。)
これではダメなんですよ。保険を打ってどっちの道も確保できるように就活しながら大学院入試の勉強なんて何の成果も出ません。でも、こうやってどっちの道も確保しておくと心は(一応)安定するんですよね。
どちらの道も残しておくと正解の選択肢を持ったままでいれる(つまり、失敗しない)
という幻想に惑わされるわけです。
そりゃあ選択したらもう一方の道は絶たれるわけですから、もしかしたら働き出して「あっ!大学院に行っとけばよかった!!」と思うかもしれません。それでいいんです。どっちの選択肢も残して2つとも頓挫する方がよっぽど最悪です。
後悔するかもしれないなんて考えるより、さっさとやりたい方を全力でやるというのが正しい生き方だと私は思います。バカにしてくる人が気になる人はコチラの記事を読んでみてください。
人に相談しても何も解決しませんよ
「自分で決める」ということが大切

私は基本的にほとんど人に相談することはありません。とは言っても、久々に会った友達に「○○だと思うんだけど、お前ならどうする?」なんて話はよくしますが、本当のところは割と話半分であったり、そういう話をする相手を選んで話を振ったりします。
はっきり言って意味ないんですよ。人に相談するなんて。だって、個々人の前提条件が違いすぎますからね。
性別も性格も卒業大学も年齢も何もかもが違うわけです。
安定を求めるタイプの人に「退職してワーキングホリデーに行こうと思う。」と相談したら、「やめときな。」という答えが返ってきます。
変化を求めるタイプの人に「退職してワーキングホリデーに行こうと思う。」と相談すれば、「やりたかったら挑戦しよう!」という返事が返ってくることでしょう。
つまり、あなたの中ではもう答えなんかは出ていて、やる理由や根拠が欲しいと本音で思っているなら変化を求めるタイプの人に相談するわけです。
やっぱりそんな無謀なことできないよな…って心の底で思っていて誰かに止めて欲しいと思ったら安定を求めるタイプの人に相談するわけです。
ね?意味ないでしょ。どうせ返ってくる答えなんて想像できますよね。時間の無駄です。安心したいがための自分以外の誰かに決めてもらいたいだけの相談なんてもうやめましょう。
それって結局ワーホリしてミスったと思ったときに自分のせいにしたくないだけじゃないですか? 時として助言してもらうことは大切かもしれませんが、本当に参考程度に留めて自分が本当に思うようにすることが大切です。
親の助言は無難な助言であることが多い

親の助言というものも時に大切な場合がありますが、往往にして「無難な選択」であることが多いです。
親としては「あなたのためを思って」という無難な選択をして失敗をしない生き方を選んで欲しいというところからそういった助言が生まれます。つまり、親の助言に従った場合、成功もしないが失敗もしないという結果が出やすいということです。
親の助言=無難な選択
なのであって、
親の助言=最良の選択
であるわけではないということです。
やっぱり自分で考えることが非常に大切なわけです。別に親の存在や助言を否定しているわけではないですが、これはある種の事実だと思います。ものの言い方の問題なので意地悪な言い方と捉えられるかもしれませんが。
言い方を変えれば『親心』とも言えます。
毎回準備をしすぎることも本当は良くない

前述の通り、就活はある意味で大成功でした。受けた5社全てから内定をいただけました。(厳密には、最終面接辞退なども含まれます。)
では、私は昔からそんなに行動力があったのかというとそうではありませんし、決断が鈍る場面もたくさんあります。
小学生の頃は塾の職員室に入る前に「失礼します。○○先生、ちょっと質問してもいいですか?」なんて3回ほど練習してから、職員室をノックするような人間でした。
そんな感じでずっと生きてきた私にとって、周囲の人間が完全に就活が終わっている中で、『マイナビって何?』『どうやって履歴書書くの?』『御社って何?』『ていうか業種すら決まってない』みたいなところからスタートをするのは、初めての準備不足のままの取り組みで、ほとんどご飯も食べられないくらいに精神的に追い詰められてました。今から思えば大したことのない話ですが、当時の私にとっては自分の進路がこんな形で準備不足のまま決まっていくような、本当に、暗中模索、右往左往、五里霧中って感じの状況でした。
リクルートスーツもビジネスカバンも何も買わずに普段の塾のアルバイトで使っていたスーツを着てバイトに行く前に面接に行ったりみたいなことをしてました。
その結果、面接の受け方みたいな本もほとんど読むことなく、御社の使い所もわからず、自己紹介で大学名を名乗るべきなのかも何もわからないまま就活をしました。ただ、もう本当に全力でアルバイトで貯めていたお金のほとんどを交通費や履歴書やその他諸々に費やしたように思います。毎日すごい距離を移動してました。そのくらい死に物狂いでした。死に物狂いが伝わったのかどうかはわかりませんが、そのおかげで就活をなんと2週間ちょっとで終わらせることができました。
切った選択肢は完全に切ること
先ほども述べましたが、決断とは決めて断つことです。
切った選択肢を名残惜しく見ている暇はありません。完全に切ってください。
完全に切らないと選択した道で失敗します。選択した道で成功するためにもう一方の選択を切ったのですから、そんな捨てた選択肢に振り回されてあなたの人生が狂うなんてことはあってはならないのです。
だからやっぱり自分が納得いくように自分が思う選択をすることが本当に重要なんです。
「○○が言ったから。」
じゃダメなんですよ。そんなんで決めたらよっぽど後悔しますよ。
退路を絶たれれば人間は死に物狂いになる

まずは選択をしてください。選択をせずに安全地帯にいる(=どっちの選択もまだ選べる状態でいる)のは、幻想の安全地帯です。
時間を食って、どちらの選択も成就することはなくやがて幻想の安全地帯は崩れ去ります。
なので、まずは選択。選択したら次はどうするか?
もう一方の選択を断ち切ります。もう振り向かないでください。
そして、もはや退路がなくなったあなたは失敗してしまうかもしれない、絶対成功させないとやばい。という感情から死に物狂いで掴み取りにいきます。
そうすれば、70%の確率で成功が待っています。
死に物狂いでやれば100%成功するわけではありません。
でも、選択せずに幻想の安全地帯にいれば99%失敗します。まずは、選択する勇気を持ちましょう。
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