もくじ
英語教育が義務化で日本人が英語を話せるようにはならない
自己紹介・英語経歴
どうも!こんにちは!予備校講師の休日です!普段は予備校で『化学』と『学習』の指導しております。色々つまみ食いなんですが、ピアノを20年ほど、書道は10年ほど?その他もまあ色々と趣味がてら楽しんでいます。そして、物事を習得するということはどういうことかという経験則に基づき、今回は『英語教育の義務化』はあまり意味がないという話を解説していきます!
ちなみに英語は現在進行形で取り組んでおり、TOEICは現在775点(勉強開始から1年半ほど。)でございます。
英語教育の義務化はあまり意味がない理由
その1:技術の会得は自発的じゃないときつい!

技術習得ってね。やってるとわかると思うんですが、並大抵じゃないですよ。やっぱり。あと、1週間もサボればレベルはグッと落ちるので維持するだけでも大変ですよ泣T_T
それはあなたがアホだからじゃないの?
まあそれも多少はあるけど、、、T_T
一例ですが、私が習得にかかった時間を書いていきます。
かかった年数はいわゆる、他人に「上手だね。」と言われるくらいになるまでにかかった年数です。
- ピアノ(本当にそこそこ弾けるくらい)10年程度
- 高校化学や高校物理 どちらも2年程度
- 書道 10年程度
とまあ、こんな感じで時間がかかります。ちなみに日本人のTOEICの平均は530点ほどですが、1年半英語を取り組んでみて私のTOEICのスコアは775になりました。

775というのは、感覚値的にどのくらいかというと、
- ネイティブの言ってる内容や映画はほぼ聞き取れません。
- テストのために作成されたCD音源やフィリピン人などの非ネイティブが話す内容であれば、ある程度は聞き取れる。
こんなレベルです。(はっきり言って中途半端とか以下のレベルです。全く実用レベルではない。)
道を尋ねるとかレストランで注文するとかっていうレベルであればそりゃあ数ヶ月もあれば習得できます。
相手の言っている内容もまあとりあえず取り組んでいれば最低限のコミュニケーションは取れます。
私の経験談になって申し訳ないのですが、2017年に英語学習をスタートしました。それまでの私はというと、はっきり言って英語に関しての知識はほぼほぼ皆無。厳密に言うと皆無は言い過ぎかもしれませんが笑
とはいえ、高校時代、浪人時代に勉強していたときから考えるとブランクは7年ほどあり、かつ、当時の一番の苦手科目が英語という状況であった私にとって英語の知識はほぼ皆無の状態でした。
そして、2017年に英語学習をしてその年の夏にタイ、翌年にオーストリアとチェコの旅行に行きました。無論、英語しか通じないわけですが、全然問題なく道を聞いたり、向こうの方がおっしゃってる内容をある程度聞き取ったりをすることはできました。

つまり、真面目に取り組んでいれば1年もすれば、必要最低限の道を尋ねるや、レストランで注文するといったことくらいはできるようになるわけです。
半年勉強したらレストランで注文したり道を尋ねたりできるんやね!
しかし、ここからが問題で、政府が目指そうとしているのはいわゆるビジネスレベルで通用する英会話。これはレベルが高い。
普通に日常会話をするって思ってるよりハードルが高いんですよ。オンライン英会話を2年半ほど受講していてつくづく感じます。
このレベルに達しようと思ったなら、受け身で授業を受けたから、テストで必要だからとちょこちょこっと勉強したからといってどうこうなるという問題でもないんですね。
その2:日本の英語教師のレベルは高くない

残念ながら日本の中高の英語教師のレベルはかなり低いと言わざるを得ないのが現状です。
先生はレベル高いのw?
僕は先生の授業…好きですよ汗
…。
これは全員が全員レベルが低いと言ってるわけではなく、もちろんレベルの高い先生もたくさんいらっしゃるとは思いますが、概してレベルは低いのが現状。
- 中学校の英語教師のTOEIC平均点:560
- 高校の英語教師のTOEIC平均点:620
これはTOEIC L&Rの成績であり、スピーキングは含まれておりません。これはゆゆしき事態でしょ。英語教師を避難するつもりは毛頭ありませんし、
「対策を取ってないのだから、TOEICの点数が低いのは当たり前だ!」
という声もあるそうですが、いやいやいや…笑 付け焼き刃でTOEIC対策をした英語の素人である私が775点で、何の対策も取っていない英語教師が620点ってどうでしょうか。
これは私が賢いとかそういう話ではなく、775は確実に取れるような点数です。しかしながら、実際問題として、中高の英語教師のTOEICの点数は対策を取っていないとこんなものなのです。
そして、スピーキングレベルに関して言うと、おそらくリスニングやリーディングよりもはるかにレベルは非常に低いはずです。
そんな教師が何を生徒に教えるのでしょうか…。
その3:死活問題にならないと人は動かない!

ねみぃ…。
上田くん寝てますよ。先生。
Zzz…
人間は本来、怠惰です。怠惰で怠惰でもう何もできないくらい怠惰なんですね笑
私は特に怠惰ですが笑
そんな怠惰な人間である私たちが、それほど必要に迫られていない、死活問題ではない英語をやろう!ってなるでしょうか。
大学に行くと、教科書は専門書になります。例えば、化学科で言えば、文部科学省の検定教科書ではなく、世界で使われている『ボルハルトショアー』とか『マクマリー』とかっていう専門書なんですね。
もちろん原書はドイツやアメリカの本なわけでそれが日本語訳されているわけです。それを私たちは使って、『化学』という科目を勉強するんですね。
一方で、フィリピン人の化学科の大学生は何語で『化学』を学んでいるんでしょうか?
タガログ語?
いえいえ笑 まさか笑
答えは、英語です。つまり、専門科目を学ぶために、そして、海外で就職するために(自国に良い雇用がない場合)必死になって英語を学ぶんですね。
海外の人は、専門科目を英語で学ぶから自然と英語が身につくんだね!そういえば、フィリピンは小学生の3年生くらいからタガログ語じゃなくて英語で算数とかやるらしいね!
死活問題ですから。でも、日本は雇用がある。最低限明日のご飯には困らない。
そんな環境である以上、日本人にとって英語を学ぶ価値というのはどんどん下がって行きます。
昔、戦争下の時代に外大生が集められて、暗号解読の人材育成のため、英語をはじめとする語学を数ヶ月で習得すれば戦争の前線にいくことはなく、諜報員として内勤になるということから、必死になって英語を学んだそうです。
そして、数ヶ月で英語が話せるようになったという話を聞いたことがあります。死活問題になれば人間は寝る暇も惜しんで、会社もやめて全てを葬り去り、勉強をするんでしょうね。
でも今の日本に、英語をするそれだけの理由がないんですよ。だから多分、20年経ってもそれほど英語を話せる人は増えてないんじゃないかという話。
もっと日本が窮困して、もはや英語を話さないと死んじゃうというところまで行けば変わるんだろうね笑
その4:そもそも翻訳機に英語学習は駆逐される!

翻訳機の到来ですよね。いや、もうGoogle翻訳もかなりレベルの高いところまで来ています。勝手に想像している話ですが、あと10年でかなり精度の高い翻訳のレベルに達して、15年もすれば民間レベルで普及して、英語を話せるというアドバンテージはもはやなくなるという時代がくるのではないかと思っております。
え、じゃあ勉強する意味もうなくない? I am apple apple!
翻訳機が世界に普及するとどうなるか?
語学学習はきっと、ピアノや書道と同じ『趣味』の扱いになります。今でいうNOVAとかオンライン英会話とかそういうものはなくなりはしないでしょうが、あくまで、「外国語を話せるのが楽しいから勉強する。」という、スタンスに変わるのではないかと思います。
今ほどブームのように英語を勉強する時代はもう来ないんじゃないかな。残念だけどね。その代わり、英語学習者の質は向上するとは思いますよ。
今は、『やりたくないけど、仕事で必要』とか『昇進に関わる』という消極的な理由で勉強される方も多いでしょうからね。
私も半分はその口です。まあ、半分は遊び感覚でやってますが笑
英語が転職活動や市場価値に反映されないんだったら流石にここまで英語の勉強はしていないと思います笑
何にせよ、翻訳機の精度、スピードはどんどん向上するでしょう。完璧な翻訳機が出来上がった段階のことを想像すると、
どうしても会話にタイムラグが生じるんですよ。
文頭の単語から1語1語訳しているわけじゃないですからね。
It is a pen isn’t it?
という時に、It is…を読み取った翻訳機が『それは…』と訳し始めるわけじゃないですからね。
どうしても、
It is a pen isn’t it?まで聞いてから翻訳機が訳すようになるんで、コミュニケーションのぎこちなさは出てくるでしょう。
でもまあそれも些細な話で、そんなぎこちなさのために英語を学ぶよりも仕事内容を極めろと会社は言ってくるでしょうが笑
というわけで翻訳機は英語を話せるという『市場的な』価値を下げます。でも、私は英語を話せるようになってみたいので勉強しますがね笑 あと、向こう10年はまだ重宝されるでしょうしね笑
その5:小学生はそもそも日本語がまだまだ話せない

実はその昔、小学生に指導していた時期があったんだよ。彼らの日本語力はかなり拙いよ!
先生もたまに噛みますけどね。
小学生の日本語力は実はかなり低くて、まだまだ母国語の確立には至っておりません。学生時代に4年間、小学生〜高校生まで満遍なく個別指導をしてたくさんの生徒を見てきましたが、
きちんと意思疎通できるレベルになるのは、中学2年生頃からで、それまでは、自分のことを細部まで表現するのが難しいというのが私の印象です。
例えば、お腹が痛いは言えるけど、お腹がどのように痛いのかを具体的に説明できなかったりといったところですね。特に小学生の低学年は具体的な説明はできないです。
となると、
母国語すら危うい=理解や思考を司る言語が不明瞭
となるので、これまた小学生に英語を教えるは厳しいのではないかというのが私の見解です。むしろ、日本語の確立に徹するべき期間ではないかと思います。
今後、英語を学ぶメリットはあるのか
今後、英語を学ぶメリットはあるのかという話ですが、私はあると思います。市場価値も今ほどではないでしょうが、今後もずっと一定の価値として見なされるとは思われます。
翻訳機の到来で英語学習が駆逐される話とは若干矛盾が生じるかもしれませんが、結局、世の中はマジョリティーによって形成されていきます。
つまり、グローバルな視点で見れば、『英語を話せる人』と『英語を話せない人』という形で二分されるわけです。
そんな中で、世界中の人が、「日本人だからね。」といって翻訳機を使ってビジネスをする世界はあまり想像できないのです。
むしろ、
「いやお前ら勉強してくれよw翻訳機使ってまで取引する気はない。だるい。」
というのが実際のところかなとも思うのです。(まあ、日本に異常な競争力があれば別ですが、今後の日本が30年、40年前の日本のように世界を席巻するようなことはないと思うので笑)
となると、日本の立ち位置はせいぜい先進国の1つ、もしくは中進国のトップみたいな位置付けになって、一目など置かれることはないわけですね。
書いてて悲しくなりますがこれはまあもうどうしようもない笑(少子化、AI技術の日本の遅れなど。)
GoogleもAmazonもFacebookもAppleも全部アメリカの会社ですから…。
ということで、ネガティブな考え方ではありますが、日本人の立ち位置が今後は落ちていくと考えると、日本人が英語を学ぶ意義はまだまだこれからもあるのではというのが私の見解です。
そんな感じで将来に怯えて英語を勉強しております。よかったらオンライン英会話を一緒に始めませんか?今からでも十分間に合います。こちらからDMMオンライン英会話を登録してもらえると、無料で3回分の授業が受けられるのでよかったら登録してくださいね!日々の英語学習について呟いている私のTwitterもよろしく!
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