もくじ
TOEICの点数をあげるために暗唱せよ
どうして暗唱は効果があるのか

暗唱が効果を発揮する理由は以下の4つ。
- 日本語を介さずに理解できるようになる
- 時間内に解けるようになる
- 読むことに労力を割かないので最後まで集中できる
- はっきり理解しながら読めるので細部まで記憶に残る
今回はこの上記4つの内容を細かく解説していきます。TOEICとはなんぞや?という方はこちらの記事をどうぞ!
TOEICerのニシジマです!今回は暗唱がTOEICの点数を上げるための突破口であるという話を紹介していきます!!!これは実体験に基づいた内容なので、実際の私の点数がどのように変わっていったのかを踏まえて説明していきます。

暗唱が効果を発揮する4つの理由
日本語を介さずに理解できる

これは特にリスニングパートで実感が湧きやすいかもしれませんが、英文や英語音声を日本語に訳して理解していると完全に間に合いません。
そもそもTOEICって何の試験かというと、
英語を読めるか読めないかを測る試験
ではなく、
英語を『速く』英語が読めるか『速く』読めないかを測る試験
なんですね。なので、TOEICの英文が読めることは大前提なんですよ。
リスニングなんかでいうと和訳していたら到底聞き取れるわけがありませんよね。では、和訳せずに英語を英語のまま理解するためには何をすれば良いのか。
暗唱
なんですね。暗唱以外に結局のところ方法はありません。
なぜ暗唱をすれば英語を英語のまま理解できるようになるかというと、イメージ的にいうと、『英文が単語帳化』されているからなんですね。
例えば、下のような英文で、
“I would like to play tennis with my friend.”
wouldが仮定法で、to playは不定詞か…。不定詞の名詞的用法で、『テニスをすること』だね。つまり、『テニスをすることを望む』だから…
という無駄なプロセスを一切省いて、
『友達とテニスをしたい。』
と訳しているんですよ。なぜこの英文ならば訳せるかというと、腐るほど見てきて何より『覚えているから』なんですね。
覚えているということが大切なんです。
覚えているから、日本語に訳さなくても理解ができる。これが暗唱をするメリットの1つ目ですね。
時間内に解けるようになる

私は前回2020年1月のTOEICで845点を取りましたが、実はこの試験でもまだまだ読む速度は遅く、トリプルパッセージは全て捨てました。
これって結構驚愕じゃないですか?
逆に言えばトリプルパッセージ全部捨てても845点は取れるということになります。
そして、読む速度を上げるだけで点数が上がるということにもつながります。
暗唱をするとどうして読む速度が速くなるのかというと、
わからない箇所がなくなって推測するのに割かなければならない時間が不要になるから。
なんですね。確かにTOEIC845点くらいになってくると、時間無制限であれば大体おおよその解答はできるようになってきます。
しかし、2時間の試験になると間に合わない。どうしてそんなことが起こるのかというと、『暗唱による英文読解の自動化』が不十分だからなんです。
読んでいて、今のところどういう意味?直訳だと、こうなって…この単語は前後で推測すると多分○○という意味だから…なるほど、こういう意味か!!!
という時間がなくなるのです。そして、まるで日本語のように読めるようになる。(つまり、間に合うようになる。)これが暗唱の最大のメリットです。
読解が疲れなくなる

2時間の英語の試験って死ぬほど疲れませんか?
私も疲れますし、集中力が持たなくなりそうにもなります。この集中力問題を解決してくれるのも実は暗唱。
どうして暗唱が集中力問題を解決してくれるかというと、
暗唱=英文読解の自動化
だからなんです。
英文読解を何も考えずにできるようになるから、頭が疲れなくなるんですね。
日本語で書かれた本で考えてみるとわかりやすいかと思います。
例えば、
小学生が読む小説を30ページ読んでみましょう。
次に、
難解な文学者の評論を30ページ読んでみましょう。
どちらが疲れるでしょうか。
確実に難解な文学者の評論を読んだ時にめちゃくちゃ疲れるはずです。同じ日本語であるにも関わらず…。
どうしてこの差が現れるのかというと、すでに知っている表現や既視感のある文章を30ページ読むことは苦しくないんですね。頭を使わないから。
でも、難解な文学者の評論の場合、表現や内容が親しみづらく難しかったりするわけです。そして、まるで英文のようにわからない単語は前後から類推したりするわけです。
疲弊。
これを起こさないようにするためにはTOEICに出てくる英文全てを『知ってる英文』にする必要があるわけです。これが暗唱。
細部まで記憶に残る読解ができる

これが4つ目の理由ですが、暗唱して、類推に思考を割かずに読むことができると内容のリテンション(保持)に思考を費やすことができます。
これが最大のメリットかもしれませんね。
必死に頑張って読んでいる文章って読むことだけで必死なんですよ。
一方で、労力を割かずに読むことができると、類推したりすることに思考を割くことがなく、全て『理解』や『内容の保持』にのみ意識を持っていけるようになります。
すると、細部まで覚えていられるんですね。
実感したい方は、 TOEICの公式問題集の解説の日本語訳のみを見て問題を解いてみて下さい。鮮明に内容を記憶して問題を解くことができると思います。
例えば、必死に頑張って英文を読んでいると、読み終わった直後の内容理解(記憶保持)は次のようなものになります。
- スポーツ用品の会社で売り上げが良かった話だよな。
- 最高記録を打ち立てられたのは新製品のおかげで…
- 新製品は旧製品と比べて色のバリエーションが多い。一番売れている色は…あれ?何色だっけ?
- 需要が増えてきたのでどこかで面接してまた人を増やす予定とか書いてたな。
Q. 面接はどこで行われますか。
A.本社のビル B.マドリードのオフィス C.仮事務所 D. 喫茶店
みたいな感じで大体読めるのに細かい内容保持ができないのでまた読む羽目に…。時間切れ。ということです。
暗唱こそTOEICの点数爆上げ突破口なわけです。
二度読み・類推をしている時点でTOEICは負けなのです。
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