もくじ
電気陰性度はどうして右上が大きいのかを解説
共有電子対を引きつける存在とは?

ここでは簡単にだけ,電気陰性度とはなんたるやについて話をするよ!詳しくは電気陰性度は原子同士の綱引き!喋り口調で解説【高校化学】を読んでくれ。『共有電子対を引きつける度合い』ってことなんだけど,引きつけるって何が共有電子対を引きつけるのだろう?
そりゃあ、陽子に決まってんじゃん!
その通り!当たり前〜当たり前〜当たり前体操。共有電子対(つまり電子)を引きつけるのはいつも陽子だろっ!ということを大前提に今回の記事は読んでいただきたいぜ。
どうして右上が『大』なのか?
右にいくほど『大』である理由

まずは,右上が『大』という話を分割するために,周期表を右にいくほど『大』と上にいくほど『大』にわけて考えるぞ。
OKっす!
さっきも言ったように『共有電子対』を引きつけるのは『陽子』だっていう話はOKだよね?
だとしたら,『陽子』の数が多ければ多いほど引っ張る力が大きくなると思わんかね?
なるなる。つまり,ニシジマっちが言いたいことは,下の図のように,Liとかだと3個しか陽子を持たないけど,Fだと9個も陽子を持つ。だから,Fの方が共有電子対を引っ張る力が強いってことだよね?
図挿入
そうそう!そんな感じ。有田っちマジで飲み込みはえーよ。頭良すぎぺろぺろぺろ。
上にいくほど『大』である理由

じゃあ,次は上にいくほど『大』である理由な。これは想像できるかい?
むりっちぃ〜。マジわかんね〜。えーでも,事実としては知ってるよ。要するにハロゲンだと,電気陰性度はF>Cl>Br>Iだもんね。
そうそう。その通り。ヒントは『原子半径』や。普通に考えて,原子半径の大きさは,F<Cl<Br<Iやろ?周期表が下にいくほど原子半径が大きなるんや。
ふむふむ。でも,それがどうして電気陰性度と関係するわけさ?わけわかめじゃけん。
『原子半径が大きい』=『共有電子対から原子核までの距離が遠い』ってことやろ?
せやな。
共有電子対から原子核までの距離が遠いっていうことは,それだけ『+(陽子)』と『–(電子)』のクーロン力は働きにくいっちゅうことや。下の図見てみ。
図挿入
なるなるなる!わかるわ。まじニシジマわかりやすすぎわら。
上にいくほど陽子数が減っていくのだが…?
いや,待ってくれ!ニシジマっち。ニシジマの言うこともわかるんやけどさ。上にいくほど陽子数減っていくやん。
確かに,FとClを比べても,Fは陽子数は9で,Clは陽子数は17か。Clの方が共有電子対を引きつける力強そうなんだけど笑ばりわろた。
いや,ちょい待てって!その通りやねんけどな。さっきから説明してる通り,電気陰性度の大小を決める要因は2つあんねん。以下の2つや!よう見とき。
電気陰性度の大小を決める要因
- 原子が持つ陽子数
- 共有電子対から原子核までの距離
うん。さっきから説明してる話でしょ?
そうそう。
『1.』の要因から考えると,電気陰性度はF<Clとなる。
一方で,
『2.』の要因から考えると,電気陰性度はF>Clになる。
なるほど。つまり,電気陰性度の大小を決める大きい要因なのはあくまで『2.』の『共有電子対から原子核までの距離』なんやな。
その通りや!さすが上田くんやで!!
陽子数が多少多かろうが,共有電子対から原子核までの距離が離れてるとクーロン力が働きにくくなるんや。
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